キャリアアップ助成金をご存知でしょうか。
今回はこちらの助成金の「正社員化コース」について解説致します。
令和4年度からの変更点もありますので、そちらも合わせてご紹介します。
〇キャリアアップ助成金とは?〇
非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化・処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して助成金を支給する制度 |
労働者1名あたり、有期雇用から正規雇用へ転換した場合、57万円が助成されます。
転換をする内容にも規定があります。簡単にいえば、
〇正規雇用転換における要件〇
①入社3年以内の労働者であること |
また、就業規則で正社員転換についての規定が定められていない場合には、取り組みを実施する前に就業規則を定める必要があります。
それを踏まえたキャリアアップ助成金の申請の流れは以下となります。
就業規則の正社員転換規定作成(定めていない場合) ↓ キャリアアップ計画届作成・提出(1度作成すれば5年間有効) ↓ 有期雇用から正社員転換実施 ↓ キャリアアップ助成金申請書作成・提出 |
以下は、今年度の改正事項となります。
【改正事項】
〇令和4年4月1日以降〇
有期雇用から無期雇用に転換した場合の助成金は廃止。
〇令和4年10月1日以降の正規雇用転換〇
1.正規雇用労働者の定義の変更
現行:同一の事業所内の正社員に適用される就業規則が適用されている労働者という規定となっていました。 2.非正規雇用労働者の定義の変更 現行:6か月以上雇用している有期・無期雇用労働者 |
10月以降に正規雇用転換する場合という事は、4月1日以降に入社した有期雇用社員から上記の改正事項が適用されるという事になります。
もし、3月入社の有期雇用社員がいるのであれば、最短で9月に正社員転換が可能になりますので、現在の要件で申請を行う事ができます。
助成金の申請には提出書類が多くあり、申請期限も非常に厳しくなっています。
ですが、転換を行っている企業様で申請を行えば1人当たり57万円支給されるというのは大変価値があると思います。
必要書類や申請フローのお手伝いをする事ができますので、ご希望の経営者様は是非お問い合わせください。